春と秋の彼岸の頃、身延山山頂からは、富士山頂から登る朝日を見ることができます。
 この御来光は、その光りがダイヤモンドのように見えることから、ダイヤモンド富士の名前で知られ、多くのカメラマンの憧れの被写体の一つに数えられています。
 日蓮大聖人は、身延山にお住まいだった九ヵ年の間、毎日この山の山頂に登られ、遠く東の方を眺めながら、房州小湊にお住まいのご両親を思慕されました。身延山久遠寺の奥の院は、今も、思親閣というその名に、大聖人の親孝行の名残を留めております。
 身延山山頂へは麓の久遠寺本堂の側から、身延山ロープウエイで登ることができます。十五分ごとに往復運行されており、麓の久遠寺駅から山頂駅までは約七分の行程。春と秋、ダイヤモンド冨士を見ることのできる三日間は、朝五時からの運行で、多くの人々で賑わいます。手軽に神秘の景色を見ることのできるその時期にぜひ一度お上りください。
 歩いて登る身延山
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