日蓮大聖人の御廟所は、身延山西谷、鷹取山の麓にあります。
 一二七四(文永十一)年、波木井実長公の招きに応じて身延山を訪れられた日蓮大聖人は、当初一時的な逗留のはずが、やがてこの地をことのほか気に入られ、一二八二(弘安五)年までの九ヵ年の間、西谷の御草庵にお住まいになられて、法華経の弘通と後進の指導に当られました。その後草庵跡は、今も、御廟所聖域の中に、玉垣に囲まれて大切に残されています。
 一二八二(弘安五)年、病気の療養と両親の墓参のために、身延山を下りて、常陸の国(現在の茨城県)に向かわれた大聖人は、十月十三日、途上の武蔵の国池上(現在の東京都大田区)にてその波瀾に満ちた六十一年の生涯を閉じられました。 「たとえ、いずくにて死に候とも、墓をば身延山に建てさせ給へ、未来際までも心は身延に住むべく候」とのご遺言により、遺体は荼毘に付された後、御遺骨として身延山にお戻りになられました。
 「我れ日本の柱とならむ、我れ日本の眼目とならむ、我れ日本の大船とならむ」。日蓮大聖人は、三大誓願を立て、日本の国の為に、命がけで法華経の弘通に当られました。
 大聖人の御草庵跡、御廟所にお参りし、お守りすることは、そのご恩を受け生かされている我々にとって、とても大切なことであり、希望や喜び、また、活力の源にもなります。どうか、身延山に来られる全ての方が、御廟所にお参りされることを心からお願い申し上げます。 合掌

 *現在、御廟所聖域の整備が行われています。二〇〇三年の春には拝殿の屋根の檜皮の葺き替えが完了。夏からは常唱殿とお水屋の屋根の葺き替えが行われて、十二月に完成の予定で工事が進められています。
  ご回向ご希望の方は、御廟所法務所までご連絡下さい。 電話05566-2-0104
★トップに戻る